淡路島最南端・南淡町に、太平洋戦争で亡くなった「戦没学徒」の慰霊施設「若人の広場」があります。震災でダメージを受けた建物は、その数年前から閉鎖されており、中の貴重な資料も放置されたまま。それを、たまたま1998年のキャンプの下見をするために訪れた西播センター合唱団の青年団員、Yさんが見つけました。「このまま放ってはおけない」と、署名の準備がスタート。それに平行して「歌でアピールしよう」ということで創作が始まりました。
Yさんが作った詞をベースに曲をつけ、曲に合わせて詞を練り直し・・・と、一年がかりで創作し、翌年、兵庫のうたごえ祭典in淡路で発表しました。その後、札幌で開かれた日本のうたごえ祭典では、ダンスも披露しました。
海の際の小高い丘の上に立つ慰霊塔。その場所に立って、私たちは何を感じ、行動できるのか。そんな思いが込められた歌です。
この創作に取り組む中で兵庫の青年のネットワークができ、ザ・カシューナッツの結成につながっています。私たちの財産です。
=> 楽譜(pdfファイル・85KB) <=
☆「若人(わこうど)の広場」☆
兵庫県・淡路島の最南端、南淡町にある戦没学徒(太平洋戦争当時に学生の身分でありながら徴用され、亡くなった人たち)の慰霊施設。ペン先を象った慰霊塔と、遺品などを納めた資料館がある。再建運動を始めた当初は敷地も丈の長い草が生え、「廃墟」と呼ぶのが相応しい状態だった。
最初はどこが管理しているのかもわからない。新聞記事を頼りに文部省に電話してもつながらない。そんな中、署名を集め、町長に申し入れ、保存・再建運動を進めてきた。
現在、資料の一部は引き上げられて、別の場所で保管。敷地内もある程度の整備はされているが、ガラスが割れたりした建物はそのままで、復興のメドは立っていない。
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